ミッション

私たちは人とロボットの共生・協働世界を創造し続けることで

社会に貢献します

 

次世代デバイスの誕生、IoT化、 5Gへの転換など、数十年前にはサイエンス・フィクションでしかなかったことを

現在はリアルタイムで体感しているような時代となっています。

 

ロボットが人の仕事を代替してしまうというものではなく、ロボットは人が行う仕事をサポートする、

つまり、人がより良い仕事をするためのパートナーとしてロボットが存在していく、そういう世界が実現する未来を当社は描いています。

 

我々は、『人がやるべき仕事、そして人にしかできないことは何か?』という問いに、向きあっていかなければなりません。

 

当社は、これからのロボット時代に向け、「世の中にまだ存在しないものを一から創るロボットメーカー」として社会に貢献していきます。

ロボット開発者を育て、皆様のお役に立てるロボットをお届け致します。

そしてロボットを活用した社会が人をいかに豊かにするかを考えていきます。

これが日本古来から重用されてきた技術者「匠の精神」ではないかと考えます。

 

TAKUMIの強み

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Made in Japan
安定した技術力

 

日本の市場を理解した開発コンセプトときめ細かい技術力。部品ひとつに至るまでこだわった安心の国産搬送ロボットです。

現場主義
顧客の満足を第一に

 

自社開発の量産モデルで早期の導入を実現するだけでなく、お客様の御要望に合わせたカスタマイズにもお応えするため、ソフト、ハードの開発人員を多数抱えております。

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真摯な対応
サポート体制の充実

 

導入時だけでなく、アフターサポート品質にもこだわります。通常のメンテナンスはもちろん、運用方法の変更や更なる最適化など国内でのサポート体制を整えています。

対談インタビュー

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AIやIoTの出現によりロボット技術が格段に進化しています。ロボットをより身近に感じる社会の実現に向けて、匠が進むべき道とは。取締役3名にロボット業界の展望と匠のあるべき姿を語っていただきました。

 

創業の原点

 

――株式会社匠の創業のきっかけは、お三方の出逢いからと伺いました。

後藤)私は1998年にマテハン事業の会社を創業し、田端さんはAGV開発会社の代表取締役で、個人的に知り合いでした。その後に石井教授とも出逢うのですが、個々に“産業ロボットの将来像”のような考えを持っていまして。具体的に何か開発してみましょうという話しになりました。

石井)当時、福岡知的クラスター創生事業(※)がスタートしており、ロボット等の成長産業分野において活発に取り組んでいる企業を今後の成功モデルにしようという概念だったんです。それで北九州市の産業学術推進機構(FAIS)に後藤代表を紹介してもらいました。

後藤)これから技術が発展していく中でロボットは「人との共生・協働」というフェーズに必ず移行するだろうと。その業界に本格参入するにはAIを含む最先端の技術、斬新なアイデア、情報収集の手段と、どれも揃っていないといけない。そのために3人のコンビネーションが必要で、匠を創業し取締役として参画してもらったという流れです。

 

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田端)実は、ロボット市場自体がジワジワ活性化してきたのは1980年代後半から。しかし、ここ10年程は各種センサ技術の革新的な向上や5Gといった次世代インフラの登場がロボット市場に劇的な影響を与えましたよね。

石井)九州工業大学(以下、九工大)でも社会ロボット具現化センターというバーチャル組織を作り、“社会に貢献する新たなロボットの可能性の開拓”というテーマのもと様々な企業や研究機関と協同してロボットの研究開発に携わっていますから。

後藤)高齢化や人口減少が社会問題となっている日本において、搬送ロボットの需要は高い。匠が現在、物流・製造業をメインにロボット製作をしている理由もそこにあります。

 

 

匠の強み

 

――他社との差別化をどのように図っていきたいですか。

後藤)ロボットは単体で動くわけではなく、たとえばお客様の工場設備に合ったシステムを構築する必要があります。このロボットシステムインテグレーターを担える会社はそう多くないのが実情で、すでにそこに乗り出していっている匠は先陣を切っていると言えるかもしれません。もちろん知識・技術・経験値ともに今よりもっとブラッシュアップし、お客様の目指すべき工場の姿を理解して最適な提案とアフターフォローに万全を期すことが重要になっていきます。

田端)そういう意味では、今後はハードウェアエンジニアと並行してシステムの構築・運用ができるインフラエンジニアの雇用と育成が急務です。採用活動を活発化させ、理想の技術集団を目指さないと。

 

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後藤)単なるロボット製作だけでなく、省人化や生産量増加を見据えて上流の要件定義からまるっと取り組めるほうが注目されるし、きっと楽しいですよね。

石井)それにはコンサルティング力も求められると思います。言われた通りのものを作るという発想は捨て、能動的な姿勢でさまざまな事柄に興味と好奇心を抱いてもらえるのが理想ですかね。

田端)私はシンプルに仕事を楽しめばいいと思っていますが、自分が考えたアイデア・知識で社会がもっと良くなるという喜びは大切にしてほしいです。

 

後藤)若い人たちの活躍に期待しています。時代のGDPの消費は若者が握っていますし、幼少期からスマホやタブレットのある生活をしているのでイマジネーション力がすごいでしょ。私たち世代がそうした若い感性を受け入れていくことで、会社に新たな文化が醸成されます。若手社員が自らのパフォーマンスを最大限発揮し、常にモチベーションを高く保つことができる社内の雰囲気づくりは私たちのほうでしっかり整えないと。

 

 

Made in Japanへの想い

 

――ロボットの開発・製造をすべて国内体制で整えている「Made in Japan」も優位性のひとつに挙げていますが。

田端)1960年代に日本は高度成長期を迎え、ものづくりが大きく発展しました。しかし、昨今はM&Aで事業継承をおこなうパターンが増えています。要するに大手企業は資金力を活用して製造業を手に入れ、かつては国内で技術継承していたものを人件費の安い海外の下請け工場に依頼するようになったばかりに日本の技術力がどんどん流出してしまったということ。海外製品=不良品が多いというイメージは随分と改善されていますが、日本製品のクオリティの高さは世界に認められており、その誇りを匠の事業を通して少しでも取り戻したいと考えているんです。

石井)もともと日本人は手先が器用なんですよ。逆に言うと、器用に作業ができるから現場のロボット化が進まないのは否めないと思います。

田端)おもしろい話しとして、アマゾンの米国やヨーロッパの物流現場で自動搬送ロボットを活用したところ、費用対効果がとても高いそう。対して日本の物流現場においてはそこまでの効果が得られず、導入が遅れているというのを聞きました。そのあたりは日本人の発想を変えたほうがいいかもしれません。

 

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石井)ロボットと人の共生という面では、安全確保の取組みも無視できません。誤作動を解決する走行制御の開発はもちろん、人とロボットが同じ社会の中で生きていくための社会システムの改革が必要。これが一番難しいと思いますが、新しい時代を創り上げていくという意味では非常におもしろい分野になるでしょう。

後藤)ロボティクスの最終到達点は、人間が目で見て認知・判断・動作するのと同じように動作を正確に繰り出せるようになることだと思います。今後はロボットの活用が従来の製造領域の「作業ロボット」から生活領域を含めた「サービスロボット」に広がり、IoTAI技術を組み合わせた家電などともコラボレーションしながら進化していくのでしょう。ロボット市場を牽引する技術で、匠は革新の一翼を担う存在でありたいですね。

 

(※)福岡知的クラスター創生事業

福岡地域は平成14年に文部科学省の補助事業「知的クラスター創生事業」の実施地域に採択され、大学等の公共研究機関を中心にシステムLSI設計開発分野の産学官共同研究を推進している。現在は創生事業の第Ⅱ期。

 

 

 

 

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